牛海綿状脳症(BSE)検査陽性牛の発生に係る説明会
1 日 時 平成14年5月13日 17:00〜17:25
2 場 所 道庁別館9F共用会議室
3 参集範囲 消費者団体、流通関係団体及び農業団体
4 概 要
(1) 説明事項(要約)
○ 道保健福祉部食品衛生課 米川課長より、BSE検査の結果について説明。
・ 10日、釧路保健所においてスクリーニング検査を行った87頭のうち、陽性と確認された1頭について、11日、確認検査のため検体を帯広畜産大学に搬送し、11日夜、陽性との通知が国からあった。
本日13:30からの国の専門家会議において、BSEの確定診断がなされ、通知されたところである。
・ 道としては、これを受けて、釧路保健所のとちく検査員から釧路家畜保健衛生所に対し、家畜伝染病予防法に基づく届出を行った。
・ とちく場内においては、スクリーニング検査結果が判明した10日夜から11日朝にかけて施設の洗浄・消毒を行い、念のため、11日及び12日にも、再度、洗浄・消毒を行い、本日よりと畜を再開している。
・ この牛については、清浄なレーンとは別に、個室に隔離して、この牛だけを検査した。このことにより、1頭分の検体が確保でき、BSE研究の材料として提供できるものと考えている。
保健福祉部としては、食肉衛生検査所、保健所において、引き続き、厳正なスクリーニング検査を実施し、今後とも、道産牛の安全確保に努めてまいりたい。
○ 道農政部酪農畜産課 竹林課長より、道としての対応について説明。
・ 道の防疫体制として、昨年11月に設置した北海道BSE防疫対策本部のもとに、新たに釧路支庁BSE防疫対策本部を設置し、BSE発生農場の防疫対策等を実施することとしている。
・ 具体的な防疫のための措置として、生産農場の飼養牛の移動制限を指示するとともに、当該牛に給与された飼料や医薬品の調査をはじめ、生産農場から出荷された移動牛を追跡調査し、疑似患畜の特定などの防疫対策を確実に講ずるとともに、関係機関・団体等の協力のもと、国と連携して発生原因、感染ルートの究明に努めることとしている。
・ 発生農場に対する支援措置として、道では14年度に農場経営再開支援特別対策事業を措置しているが、国において、BSE対策酪農互助システム支援事業が措置されたので、こうした事業を有効に活用し、生産者の皆さんが安心して、経営に取り組むことが出来るよう、BSE発生農場の経営再開に努めてまいりたい。
(2) 質 疑
Q.新聞等ではかなり詳細に報道されているが、エサの給与の関係について、どう考えているか(チクレン)
A.エサの給与実態については、医薬品、肥料も含めて今後調査する。道としては、現在、細かいところまでは把握していない。(酪農畜産課長)
Q.(飼料給与等に関する)調査結果の公表は、いつ頃になるのか(北海道消費者協会)
A.調査結果については、おりおりにプレスリリースをしていく。それぞれの調査の進捗状況によるが、21日間の移動制限期間があるので、これをめどとして結果をお知らせしていきたい。(酪農畜産課参事)
道の検査は、しっかり機能している。今回の発生も、検査体制がしっかりしている証拠。本日も釧路のと畜場では(10日よりも2頭多い)89頭が検査されている。と畜頭数も戻ってきている。昨年12月までは前年比80%程度だったが、1月以降は100%をこえており、4月で(前年対比)120%(の頭数)。(食品衛生課長)
Q.今回の発生はやはり残念。(道内で)2頭目が発生して以降、原因究明がどのくらい進んだのか。コープさっぽろでは、牛肉の売上が80%程度。
原因究明を急がないと消費は回復しない。死亡牛のサーベイランスの努力を要望。(道生協連)
A.(現在の状況についてコメント)道では疫学調査チームにより、道内で発生した過去2例については、マニュアルにより詳細な調査を実施。イタリア産MBMの加圧処理や、代用乳に使われたオランダ産の油脂の純度など、エサに関するいくつかの「疑念」が指摘されているが、いまのところそれが「疑念」であることにとどまっている。(道内)3頭目が発生したということで、原因究明につなげたい。(酪農畜産課長)
Q.96年生まれの現在の頭数はわかるか。(道生協連)
A.乳検のデータによると、96年3〜4月に出生した牛が約8,000頭いる。乳検の加入率が約60%であることから、割り返すと計算上は約13,000頭となる。ただし、これはあくまで「推計」であるので、参考にとどめていただきたい。(酪農畜産課長)
○ 道からの要望(報道に対して)
・ BSEの発生は、特定の地域や生産者に原因があるものではないという認識をもっている。こうしたことからも、取材にあたっては地域の生産者の気持ちに特段の留意と配慮を願いたい。(酪農畜産課長)