水田表土の腐植含量マップの作成


土壌の分光反射特性(波長別の光の反射程度)は,水分,腐植,酸化鉄等の成分の含量および 土の粒子の大きさによって異なります。 このことを利用して、リモートセンシングによる土壌情報の収集が可能となります。

水田表土の腐植含量は、湛水時の赤波長域(TMバンド3)の輝度値と高い相関が認められ、 両者の関係式に基づいて腐植含量を推定したのが右の図です。

落水時期の水田は、コンバインから排出される稲わらやひこばえに覆われていることが多く、 衛星からの観測が困難です。 そこで、ここでは稲の生育初期の湛水時衛星データを用いて、 水田土壌の特性を把握することを試みました。この時期の観測は土壌が水分で飽和しており、 また代かきによって均一化しているという利点があります。

ただし、近赤外領域より波長の長いバンドでは田面水の吸収による影響が大きいことから、 解析には可視波長域のバンドを用いました。


参考資料
志賀弘行、福原道一、小川茂男、ランドサットTMデータによる湛水下水田の腐植含量推定、日本土壌肥料学会誌、60、p432-436(1989)


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