コムギ縞萎縮病抵抗性育種素材の開発

 コムギ縞萎縮病は土中の菌Polymyxa graminis によって媒介される土壌伝染性のウイルス病です。北海道では平成3年に発病が初めて確認された小麦の重要病害の1つですが、現状では薬剤防除が困難なため、抵抗性品種に頼る他はありません。当部では感染が全く認められない「Madsen」という遺伝資源を見いだしましたが、不良形質の多さから直接育種に用いることは困難なため、この抵抗性遺伝子を、現在の主要品種で、縞萎縮病に弱い「ホクシン」に入れることを目指して育種素材を開発中です。

画像、縞萎縮病の症状、葉が縦縞に黄化している。   画像、激しくなると葉はすっかり枯れ、丈は短く穂は小さくなっている。
汚染圃場での症状(左)と劇症(右)

画像、多発するほ場で、感受性の「ホクシン」は葉の色が薄くなって、丈は短かくなっている。   画像、抵抗性品種「Madsen」は普通に育っている。
汚染圃場において発病し、黄化の見られる「ホクシン」(左)と健全な「Madsen」(右)

画像、抵抗性育種の効果、同じ汚染ほ場の隣り合わせで、劇症と健全。
育成の効果:劇症の「ホクシン」(中)と健全な育成系統(右)

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