| 目 次 |
| ◎ 日本獣医師会年次大会で稲垣獣医師が学術奨励賞受賞 | 3月28日 |
| ◎ 網走支庁BSE防疫対策本部の解散について | 2月28日 |
| ◎ BSE患畜生産農場(湧別町)の移動制限解除について | 2月13日 |
| ◎ 網走管内で牛のサルモネラ感染症が発生 | 1月27日 |
| ◎ BSE牛出荷農場(網走市)の移動制限解除について | 1月29日 |
| ◎ 獣医師法第22条の規定に基づく届出について | 12月27日 |
| ◎ 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による流産が継続発生 | 12月17日 |
| ◎ 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による流産が2件発生 | 11月26日 |
| ◎ 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)が2件発生 | 11月18日 |
| ◎ 網走管内で豚丹毒(蕁麻疹型)が発生 | 10月29日 |
| ◎ 網走管内で牛のサルモネラ感染症が発生 | 10月22日 |
| ◎ 網走管内で牛のサルモネラ感染症が発生 | 10月9日 |
| ◎ 北海道獣医師会三学会で網走家保の稲垣獣医師が地区学会長賞受賞 | 10月9日 |
| ◎ 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による呼吸器病が発生 | 9月30日 |
| ◎ 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による呼吸器病が発生 | 8月26日 |
| ◎ 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による流産発生 | 6月28日 |
| ◎ 気腫疽の発生とワクチン接種の励行 | 5月2日 |
| ◎ 全国家畜保健衛生業績発表会で網走家保が農林水産大臣賞受賞 | 4月30日 |
| 日本獣医師会年次大会で稲垣獣医師が学術奨励賞受賞 |
|
| 網走支庁BSE防疫対策本部の解散について |
| 平成15年1月23日、網走支庁管内で国内7例目のBSEが発生したことに伴って設置された『網走支庁BSE防疫対策本部』は、当支庁管内及び道内における所要の対応が完了したことから、2月28日付けで解散しました。 |
| BSE患畜生産農場(湧別町)の移動制限解除について |
| 平成15年1月23日、網走市の酪農家が出荷した乳牛がBSEと診断され、同日以降、出荷農場(網走市)と生産農場(湧別町)の飼養牛については家畜伝染病予防法第14条第3項に基づく移動の制限が行われました。出荷農場(網走市)については、1月29日付けで移動の制限が解除となりましたが、生産農場(湧別町)についても、2月13日付けで移動の制限が解除となりました。 なお、生産農場(湧別町)に関連した疑似患畜7頭は、BSE検査の結果、全頭陰性で、死体は全道の家畜保健衛生所において焼却されました。 参考 農林水産省ホームページ BSE患畜(第7例目)に関する情報(第5報) |
| 網走管内で牛のサルモネラ感染症が発生 |
| 網走支庁管内で1月27日、牛のサルモネラ感染症が発生しました。今年度になって、サルモネラ感染症は3件目の発生です。発生概要は次のとおりです。 発生月日:平成15年1月27日 発生状況:1戸1頭 発生概要: 平成15年1月23日、管内一農家において、肉用牛(ホルスタイン)1頭が呼吸器症状を呈し、共済組合獣医師に診療を依頼しました。獣医師は治療を行ったが死亡したため、網走家畜保健衛生所に病性鑑定の依頼がありました。病性鑑定の結果、分離菌はサルモネラダブリンと同定され、サルモネラ感染症と診断しました。 サルモネラ感染症は、これが今年度3例目の発生です。毎年、サルモネラ感染症は夏から秋にかけて多発する傾向にありますが、冬でも油断できません。次のことに注意して、サルモネラ感染症を防ぎましょう。 1牛舎消毒 ・昨年、家畜保健衛生所では管内の10戸の酪農家を対象に、牛舎環境の汚れ具合をATP測定器という機械で測定しました。この機械は測定個所の汚れ具合をものの数分で測定してしまうスグレモノです。 その結果は意外にも、汚れていることが予想された牛舎床や壁より、一見きれいに見える飼槽やウオーターカップの方が、実はずっと汚れていたのです。 ・食中毒予防の第一歩は、新鮮な食材に清潔な食器。あなたは食事の時、汚い食器に汚れたご飯が出てきたらどう思いますか?牛も同じこと。いつもきれいな食器で食事ができるよう、特に飼槽は念入りに清掃しましょう。もちろん餌の掃き戻しは厳禁です! ・飼槽のタイルが剥がれたりして凹凸が認められる時は、早急に修理しましょう。飼槽の凹凸は、水が溜まりやすく、そこに飼料が残ると、細菌にとっては絶好の繁殖場所となります。 2異常牛の早期発見 ・異常牛は早期に隔離し、診療・検査を受けましょう。この早期発見は、その後の発生頭数や清浄化達成に要する日数に大きく関わってきます。被害を最小限に食い止めるには重要なポイントです。 3 ワクチン接種 ・サルモネラ感染症は、ワクチンを接種して予防することもできます。市販のサルモネラワクチンは欠点として、全てのサルモネラに効果があるわけではない点が挙げられますが、管内で発生したサルモネラ感染症の多くには効果がありました。また、場合によっては副作用が出ることもありますので、使用に際しては獣医師の指導に従って適切に接種しましょう。 |
| BSE牛出荷農場(網走市)の移動制限解除について |
| 平成15年1月23日、網走市の酪農家が出荷した乳牛がBSEと診断され、同日以降、出荷農場(網走市)と生産農場(湧別町)の飼養牛については家畜伝染病予防法第14条第3項に基づく移動の制限が行われていましたが、出荷農場(網走市)については、疑似患畜に該当する牛がいないことが疫学調査から確認されたため、1月29日付けで移動の制限が解除となりました。 なお、生産農場(湧別町)については、現在、疫学調査で疑似患畜の特定作業が続けられており、移動の制限は継続しています。 参考 北海道庁ホームページ BSE7例目関係第1報(平成15年1月29日) 農林水産省ホームページ BSE患畜(第7例目)に関する情報(第2報) |
| 獣医師法第22条の規定に基づく届出について |
|
獣医師の資格を有する者は、獣医事への従事の有無にかかわらず獣医師法第22条の規定に基づき、獣医師法施行規則(以下「規則」という。)第13条第2項の規定に基づく別紙様式(第6号様式)により、規則で定める2年ごとの年の12月31日現在における氏名、住所その他規則で定める事項を、当該年の翌年1月31日までに、その住所地を管轄する都道府県知事を経由して、農林水産大臣に届け出る必要があり、本年は、規則で定める当該年であります。 網走支庁管内に在住の獣医師の方は、1月31日までに遅滞なく網走家畜保健衛生所に届け出て下さい。 この届出は、獣医師の分布、就業状況、移動状況等の的確な把握は、獣医事行政の適切な遂行のため極めて重要なことから、獣医師に義務づけられています。届出をしなかった場合は、獣医師法第8条第2項の規定により、業務の停止が命ぜられたり、免許が取り消されることがあります。 届出の様式(第6号様式)は、ここをクリックして下さい。 届出様式の入手方法については、網走家畜保健衛生所(0157-36-0725)または(社)北海道獣医師会オホーツク支部(電話0157-35-3921)にお問い合わせ下さい。 ※農林水産省生産局畜産部ホームページ(http://lin.lin.go.jp/maff/frame04.html)にも掲載しているのでご覧下さい。 |
| 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による流産が継続発生 |
| 網走支庁管内でIBRによる流産が11月21日〜12月5日にかけ2戸の農家で5頭継続発生しました。いずれの発生も酪農家における発生で、母牛は突然の流産以外に、臨床症状を認めておらず、同居牛にも呼吸器症状を認めていません。 これから冬に向けIBR流行のシーズンを迎えます。次のことに注意し、IBRを防ぎましょう。 1.牛舎出入り口には踏み込み消毒槽を設置しましょう。 2.牛舎への人の出入りは必要最小限にとどめましょう。 3.牛舎内は定期的に消毒(年1回の石灰乳塗布、等)しましょう。 4.異常牛の早期発見に努めましょう。 5.異常牛は隔離し、獣医師の診療を受けましょう。 6.IBRワクチンを適切に接種しましょう(妊娠牛には不活化ワクチンを接種しましょう)。 表1 平成14年度網走管内におけるIBR発生状況
|
| 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による流産が2件発生 |
| 網走支庁管内でIBRによる流産が11月22日と26日に1件ずつ発生しました。いずれの発生も酪農家における発生で、妊娠7ヵ月と8ヶ月令の搾乳牛が流産しました。母牛は2例とも、突然の流産以外に、臨床症状を認めておらず、同居牛にも呼吸器症状を認めていません。 今年度、IBRはこれで11件目の発生です。これから冬に向けIBR流行のシーズンを迎えます。次のことに注意し、IBRを防ぎましょう。 1.牛舎出入り口には踏み込み消毒槽を設置しましょう。 2.牛舎への人の出入りは必要最小限にとどめましょう。 3.牛舎内は定期的に消毒(年1回の石灰乳塗布、等)しましょう。 4.異常牛の早期発見に努めましょう。 5.異常牛は隔離し、獣医師の診療を受けましょう。 6.IBRワクチンを適切に接種しましょう(妊娠牛には不活化ワクチンの接種が望まれます)。 表1 平成14年度網走管内におけるIBR発生状況
|
| 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)が2件発生 |
| 網走支庁管内で11月18日、IBRが2件(呼吸器病1件、流産1件)発生しました。今年度になって、IBRはこれで9件目の発生です。発生概要は次のとおりです。 1.呼吸器病 発生月日:平成14年11月18日 発生状況:1戸90頭 発生概要: 平成14年11月初旬、管内一肉牛(ホル雄)農場において、育成舎の育成牛(3〜4ヵ月令)及び肥育舎の肥育牛(6〜7ヵ月令)に発咳・発熱・鼻汁漏出・流涙の症状を認め、11月11日、共済組合獣医師に診療を依頼しました。獣医師は伝染性疾病を疑い、同日、家畜保健衛生所に病性鑑定を依頼しました。家畜保健衛生所で検査した結果、11月18日鼻汁からIBRウイルスを分離し、IBRと診断しました。なお、今回の発生例では、IBRワクチンを接種していましたが、接種時期が主に10日齢の1回であったため、接種時期の不適が原因と思われました。 2.流産 発生月日:平成14年11月18日 発生状況:1戸2頭 発生概要: 管内一酪農家において、平成14年11月10日と14日に1頭ずつ流産が発生し、11月14日、共済組合獣医師が家畜保健衛生所に病性鑑定を依頼しました。家畜保健衛生所で検査した結果、IBRウイルスを分離または抗原確認し、IBRによる流産と診断しました。 冒頭にも触れたとおり、管内では今年度IBRがこれで9件と多発しています。これから冬に向けIBR流行のシーズンを迎えます。次のことに注意し、IBRを防ぎましょう。 1.牛舎出入り口には踏み込み消毒槽を設置しましょう。 2.牛舎への人の出入りは必要最小限にとどめましょう。 3.牛舎内は定期的に消毒(年1回の石灰乳塗布、等)しましょう。 4.異常牛の早期発見に努めましょう。 5.異常牛は隔離し、獣医師の診療を受けましょう。 6.IBRワクチンを適切に接種しましょう(妊娠牛には不活化ワクチンの接種が望まれます)。 表1 平成14年度網走管内におけるIBR発生状況
|
| 網走管内で豚丹毒(蕁麻疹型)が発生 |
| 網走支庁管内で10月29日、豚丹毒が発生しました。今年度になって、豚丹毒は2件目の発生です。発生概要は次のとおりです。 発生月日:平成14年10月29日 発生状況:1戸1頭 発生概要: 平成14年10月24日、と畜場に健康畜として22頭出荷。うち1頭に、と殺解体中、体表に淡紅色〜赤色の菱形疹が確認されました。10月29日に食肉衛生検査所で豚丹毒菌を分離し、本病と診断しました。 豚丹毒はワクチンが普及してから、農場での集団発生は激減し、ほとんどがと畜場での単一発生となりました。しかし、平成12年4月の豚コレラワクチン接種中止に伴い、これに引きずられる形で豚丹毒ワクチンの接種頭数が低下しており(表2)、集団発生が再発する可能性があります。豚丹毒は豚コレラと異なり、まだまだ身近にある伝染病です。豚丹毒ワクチンの確実な接種、畜舎の清掃・消毒に努めましょう。 表1 平成14年度網走管内における豚丹毒発生状況
表2 平成9年〜平成13年の豚丹毒ワクチン接種状況(網走管内)
|
| 網走管内で牛のサルモネラ感染症が発生 |
| 網走支庁管内で10月22日、牛のサルモネラ感染症が発生しました。今年度になって、サルモネラ感染症は2件目の発生です。発生概要は次のとおりです。 発生月日:平成14年10月22日 発生状況:1戸3頭 発生概要: 平成14年10月10日、管内一搾乳農家において、ホルスタイン成牛1頭が下痢を呈し、共済組合獣医師に診療を依頼しました。獣医師は治療を行いこの牛は回復に向かいましたが、10月14日に同居牛1頭が同様の症状を示し、サルモネラ症を疑い網走家畜保健衛生所に病性鑑定の依頼がありました。さらに10月21日に同居牛1頭が同様の症状を示しました。病性鑑定の結果、分離菌はサルモネラ(ネズミチフス菌)と同定され、サルモネラ感染症と診断しました。 サルモネラ感染症は、これが今年度2例目の発生です。毎年、サルモネラ感染症は夏から秋にかけて多発する傾向にあり、まだまだ油断できません。次のことに注意して、サルモネラ感染症を防ぎましょう。 1牛舎消毒 ・昨年、家畜保健衛生所では管内の10戸の酪農家を対象に、牛舎環境の汚れ具合をATP測定器という機械で測定しました。この機械は測定個所の汚れ具合をものの数分で測定してしまうスグレモノです。 その結果は意外にも、汚れていることが予想された牛舎床や壁より、一見きれいに見える飼槽やウオーターカップの方が、実はずっと汚れていたのです。 ・食中毒予防の第一歩は、新鮮な食材に清潔な食器。あなたは食事の時、汚い食器に汚れたご飯が出てきたらどう思いますか?牛も同じこと。いつもきれいな食器で食事ができるよう、特に飼槽は念入りに清掃しましょう。もちろん餌の掃き戻しは厳禁です! ・飼槽のタイルが剥がれたりして凹凸が認められる時は、早急に修理しましょう。飼槽の凹凸は、水が溜まりやすく、そこに飼料が残ると、細菌にとっては絶好の繁殖場所となります。 2異常牛の早期発見 ・異常牛は早期に隔離し、診療・検査を受けましょう。この早期発見は、その後の発生頭数や清浄化達成に要する日数に大きく関わってきます。被害を最小限に食い止めるには重要なポイントです。 3 ワクチン接種 ・サルモネラ感染症は、ワクチンを接種して予防することもできます。市販のサルモネラワクチンは欠点として、全てのサルモネラに効果があるわけではない点が挙げられますが、管内で発生したサルモネラ感染症の多くには効果がありました。また、場合によっては副作用が出ることもありますので、使用に際しては獣医師の指導に従って適切に接種しましょう。 |
| 網走管内で牛のサルモネラ感染症が発生 |
| 網走支庁管内で10月9日、今年度最初の牛のサルモネラ感染症が発生しました。発生概要は次のとおりです。 発生月日:平成14年10月9日 発生状況:1戸3頭 発生概要: 平成14年9月30日、管内一搾乳農家において、ホルスタイン成牛1頭が下痢を呈し、共済組合獣医師に診療を依頼しました。獣医師は治療を行いこの牛は回復に向かいましたが、10月4日に同居牛2頭が同様の症状を示し、共済組合で細菌検査を行ったところ、サルモネラ菌を疑う細菌が分離されたため、網走家畜保健衛生所に病性鑑定の依頼がありました。病性鑑定の結果、分離菌はサルモネラ(ネズミチフス菌)と同定され、サルモネラ感染症と診断しました。 サルモネラ感染症は、これが今年度最初の発生です。毎年、サルモネラ感染症は夏から秋にかけて多発する傾向にあり、まだまだ油断できません。次のことに注意して、サルモネラ感染症を防ぎましょう。 1牛舎消毒 ・昨年、家畜保健衛生所では管内の10戸の酪農家を対象に、牛舎環境の汚れ具合をATP測定器という機械で測定しました。この機械は測定個所の汚れ具合をものの数分で測定してしまうスグレモノです。 その結果は意外にも、汚れていることが予想された牛舎床や壁より、一見きれいに見える飼槽やウオーターカップの方が、実はずっと汚れていたのです。 ・食中毒予防の第一歩は、新鮮な食材に清潔な食器。あなたは食事の時、汚い食器に汚れたご飯が出てきたらどう思いますか?牛も同じこと。いつもきれいな食器で食事ができるよう、特に飼槽は念入りに清掃しましょう。もちろん餌の掃き戻しは厳禁です! ・飼槽のタイルが剥がれたりして凹凸が認められる時は、早急に修理しましょう。飼槽の凹凸は、水が溜まりやすく、そこに飼料が残ると、細菌にとっては絶好の繁殖場所となります。 2異常牛の早期発見 ・異常牛は早期に隔離し、診療・検査を受けましょう。この早期発見は、その後の発生頭数や清浄化達成に要する日数に大きく関わってきます。被害を最小限に食い止めるには重要なポイントです。 3 ワクチン接種 ・サルモネラ感染症は、ワクチンを接種して予防することもできます。市販のサルモネラワクチンは欠点として、全てのサルモネラに効果があるわけではない点が挙げられますが、管内で発生したサルモネラ感染症の多くには効果がありました。また、場合によっては副作用が出ることもありますので、使用に際しては獣医師の指導に従って適切に接種しましょう。 |
| 北海道獣医師会三学会で網走家保の稲垣獣医師が地区学会長賞受賞 |
| 平成14年9月12日〜13日、旭川市において開催された平成14年度北海道獣医師会三学会において、網走家畜保健衛生所の稲垣獣医師が発表した『ウィンドレス鶏舎におけるSalmonella Enteritidisの消毒方法の検討』が最優秀賞にあたる北海道地区学会長賞に輝きました。 北海道獣医師会では毎年、産業動物獣医学会、小動物獣医学会、公衆衛生獣医学会の三学会に分かれて学術発表会が行われています。このうち、網走家畜保健衛生所からは、産業動物獣医学会に稲垣獣医師が、また公衆衛生獣医学会には佐藤獣医師(発表演題:『網走管内における牛のSalmonella Typhimuriumファージ型104浸潤状況』)が、それぞれ発表しました。全ての発表が終了した後、審査会が開かれ、三学会毎に最優秀賞にあたる北海道地区学会長賞と優秀賞にあたる北海道獣医師会長賞が選考されました。この中で、稲垣獣医師の発表が日本産業動物獣医学会の北海道地区学会長賞に選考されました。稲垣獣医師は今後、平成15年2月7日〜9日に沖縄県で開催される日本獣医師会学会年次大会にて最優秀賞にあたる日本獣医師会学術奨励賞を目指し、発表することとなります。 |
| 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による呼吸器病が発生 |
| 網走支庁管内で9月30日、IBRによる呼吸器病が発生しました。今年度になって、IBRはこれで7件目の発生です。発生概要は次のとおりです。 発生月日:平成14年9月30日 発生状況:1戸3頭 発生概要: 平成14年9月25日、管内一乳肉複合経営農場において、ホルスタイン成牛2頭及び黒毛和種成牛1頭の計3頭が呼吸器病を発症し、共済組合獣医師に診療を依頼しました。獣医師は治療を行いましたが、9月27日には鼻腔の発赤等、IBRを疑う症状が認められたため、同日、家畜保健衛生所に病性鑑定を依頼しました。家畜保健衛生所で検査した結果、9月30日鼻汁等からIBRウイルスを分離し、IBRと診断しました。なお、発症牛はIBRワクチン未接種でした。 冒頭にも触れたとおり、管内では今年度IBRがこれで7件目と多発しています。これから秋、そして冬とIBR流行のシーズンを迎えます。次のことに注意し、IBRを防ぎましょう。 1.牛舎出入り口には踏み込み消毒槽を設置しましょう。 2.牛舎への人の出入りは必要最小限にとどめましょう。 3.牛舎内は定期的に消毒(年1回の石灰乳塗布、等)しましょう。 4.異常牛の早期発見に努めましょう。 5.異常牛は隔離し、獣医師の診療を受けましょう。 6.IBRワクチンを適切に接種しましょう(妊娠牛には不活化ワクチンの接種が望まれます)。 表1 平成14年度網走管内におけるIBR発生状況
|
| 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による呼吸器病が発生 |
| 網走支庁管内で8月26日、IBRによる呼吸器病が発生しました。今年になって、IBRはこれで6件目の発生ですが、今までの発生は全て流産で、呼吸器病の発生は今年度最初です。発生概要は次のとおりです。 発生月日:平成14年8月26日 発生状況:1戸9頭 発生概要: 平成14年8月12日、管内一畜産農家において、ホルスタイン初妊牛1頭が呼吸器病を発症し共済組合獣医師に診療依頼。その後、8月19日までに、更にホルスタイン成牛1頭、肥育牛7頭が発症。症状は、発熱、粘液性鼻汁、結膜炎、発咳、呼吸速迫、肺音粗励。8月19日、診療獣医師から当家保へ病性鑑定の依頼があり、8月26日鼻汁からIBRウイルスを分離し、IBRと診断。なお、発症牛はIBRワクチン未接種。 |
| 網走管内で牛伝染性鼻気管炎(IBR)による流産発生 |
| 牛伝染性鼻気管炎(IBR)は、呼吸器症状の他に、様々な症状を起こすことが知られています。網走支庁管内でもIBRは毎年のように発生していますが(表2参照)、今までの発生は、呼吸器症状あるいは眼炎を主徴とする型がほとんどでした。ところが今年になって、IBRによる流産が網走支庁管内で4戸9頭発生しました(表1参照)。症状は、前駆症状なく突然流産しており、呼吸器症状等は認めていません。IBRによる流産を予防するために、次の点に注意し、流産が多発した場合には、病性鑑定を積極的に受けるようにしましょう。 1.牛舎出入り口には踏み込み消毒槽を設置しましょう。 2.牛舎への人の出入りは必要最小限にとどめましょう。 3.牛舎内は定期的に消毒(年1回の石灰乳塗布、等)しましょう。 4.異常牛の早期発見に努めましょう。 5.異常牛は隔離し、獣医師の診療を受けましょう。 6.IBRワクチンを適切に接種しましょう。* *現在市販されているIBRワクチンは、呼吸器病対策に開発されたワクチンで、流産に対する効果は不明です(日生研による)。しかし、牛舎内の牛をワクチンで免疫しておくことにより、牛舎内のIBRウイルス流行を抑え、妊娠牛へのウイルス感染を防ぐ効果が期待できます。 表1 網走支庁におけるIBRによる流産発生状況
表2 過去5年間の網走支庁におけるIBR発生状況
|
| 気腫疽[届出伝染病]の発生とワクチン接種の励行 |
| 平成14年4月29日、管内で気腫疽が1戸1頭発生しました。平成14年は、これで3市町7戸13頭の発生となります。管内では、昨年から気腫疽の発生が増えていますが、いずれもワクチン未接種の牛です。ワクチン接種の励行に努めましょう。
2 発生 3症状 4 治療
5 まん延防止のポイント ・原因不明で突然死した牛は、必ず獣医師の検案を受ける。 ・踏込消毒槽の設置 *消毒薬は塩素系(アンテックビルコンS、クレンテ等)、ヨード系(リンドレス、クリンナップ等)が有効。パドックや土壌の消毒には石灰(消石灰なら新しいもの、生石灰なら加水して消石灰にしたもの)が有効。
網走管内の気腫疽の発生状況 H14.5.1現在
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 全国家畜保健衛生業績発表会で網走家保が農林水産大臣賞受賞 |
| 平成14年4月25日〜26日、東京都において開催された第43回全国家畜保健衛生業績発表会において、網走家畜保健衛生所から発表した演題が農林水産大臣賞に輝きました。全国家畜保健衛生業績発表会は、家畜保健衛生所の日常業務に関連した事業、調査等の業績について全国的な規模で発表討議を行い、畜産の現状に即した家畜衛生事業等の向上に資することを目的に毎年開催されています。今年は、各都道府県及びブロック(北海道東北、関東甲信越、東海北陸、近畿、中国四国、九州沖縄)段階で行われた業績発表会における約600題の演題から選出された48題が発表されました。網走家保からは、北海道地区そして北海道東北ブロックと選抜された『採卵養鶏場におけるSalmonella Enteritidis清浄化対策』を稲垣獣医師が発表しました。 全ての発表が終了した4月26日、第1部(家畜保健衛生所の運営及び家畜保健衛生の企画推進に関する業務)と第2部(家畜保健衛生所及び病性鑑定施設における家畜の保健衛生に関する試験、調査成績)について審査が行われ、最優秀賞である農林水産大臣賞1題と優秀賞11題がそれぞれ選ばれました。この中で、我が網走家保の発表は見事、第1部の農林水産大臣賞を受賞しました。発表にあたった稲垣さん、本当にご苦労さまでした。 発表演題の抄録を見たい方はここをクリックして下さい。 |