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重過リン酸石灰添加した敷料におけるふん尿中窒素成分の動態

田村忠、湊啓子、渡部敢、阿部英則 

【目的】牛房内敷料からのアンモニア(NH3)揮散の低減を目的とし、敷料に重過リン酸石灰(重過石)を添加してpHを低下させた場合のふん尿の窒素成分の動態について検討した。

【方法】@小規模試験:箱形容器(底面積84cu高さ15cm)に敷料(オガコ)を7cmの厚さで敷き、牛ふんと尿(尿素液で代用)を3〜4日おきに添加しながら風通しのよい車庫に14日間放置することで模擬牛房とした。試験開始時にオガコに重過石を0,50,100,150g/容器混合し(C,P1,P2,P3区)、敷料のpHおよび各窒素成分(全N,アンモニア態N:AN,硝酸態N:NN,尿素態N:UN)、NH3揮散量(フードで2分間覆い内部のNH3ガス濃度を測定)などの推移を調査した。A実規模試験:肥育牛飼育中の牛房について敷料(オガコ)に重過石を混合する房(P区)および対照房(C区)を設け、敷料のpHおよび窒素成分含量の推移を調査した。

【結果】@:重過石添加量の多い区ほど敷料pHおよびNH3揮散量は低く推移した。試験期間中の添加ふん尿N量に対するN損失量の割合はC,P1,P2,P3区でそれぞれ36,25,13,1%であった。重過石添加によって尿中UNのAN化阻害、敷料中AN蓄積増、ANの有機化増が観察された。A:実規模試験においてP区はC区に比べ敷料のpHは低く、全N中AN+UN割合は高く推移した。